2017年2月25日
…血はつながってなくても 家族だ
季節は巡り、駿人14歳。中学3年生を目前にして高校へは行かず就職すると言い出す駿人に、
見かねた優士はコウの友人・日高を家庭教師として中山家に招き入れることに。
しかし日高から「おしてダメなら引いてみろ」とアドバイスを受けた駿人は、
優士にそっけない態度で接してくるようになり…?
自立したい駿人、「家族」にこだわる優士、そして日高の下心もうずまく注目の第2巻!
※「STAYGOLD」2巻表紙裏あらすじ参照
私的BL漫画ベスト5に確実に入るであろう、秀良子先生の描く「STAYGOLD」の第2巻!読みました!!
甥っ子の駿人(中二)が叔父の優士を好きすぎて、STAYGOLD1巻では早くも第1話で告白。
でもなかなか本気にしてもらえず苛立つ思春期の駿人と、子供だと思っていた甥っ子が結構大人になっていたのかも?と戸惑いを隠せない優士が、あれこれ悩みつつも、なんだかんだでお互いを大切にしている感じがキュンキュンくる!
STAYGOLDはそんなBL漫画です。
「STAYGOLD」1巻のネタバレ含むあらすじ&感想レビューはこちらの記事を読んでみてください▼
一つ屋根の下で暮らすのは、叔父の優士と優士の弟のコウ、そして甥っ子の駿人と姪っ子の菊花。
血がつながってたり繋がっていなかったり、ちょっとフクザツな4人の暮らしは基本的に優しい雰囲気でほのぼのしてるんだけど、底には熱い感情が渦巻いていたりいなかったり…!?(笑)
フクザツな関係の話は暗くなりがちなんですが、STAYGOLDはそんな暗さは一切なく、笑えるエピソードも散りばめられているのが私的にかなりの高得点。

そして散りばめられたエピソードがどれもいい感じに切ない!!!!
中学生の、大人への恋心が本当に純粋で、あれこれ悩んだり、ちょっとしたことで喜んだり落ち込んだり、感情の起伏が激しくてこれぞ思春期って感じが超可愛い…(・´з`・)
そしてその中学生からの恋心に困惑してしまう優士の感情も、また可愛いのなんのって!!
子供って何?大人ってどこからどこまでを言うの?
そんなちょっぴり哲学的な疑問がこの漫画の根底にはあって、そこがSTAYGOLDを深みのある漫画に仕上げているような気がします。
そんな「STAYGOLD」作者の秀良子先生に関する情報はコチラの記事!▼
なんだか読み進めていくうちに駿人×優士になりそうな予感がひしひし…
そう、STAYGOLD2巻ではまだ受けと攻めがはっきりとしてる感じではありません。
だってエロがないから!(゚∀゚)
ピュアな感じで物語は進んでいきますが、だけど明らかに何かが動き始めている!?
続きのSTAYGOLD3巻が気になって仕方がない…
ということでここからはSTAYGOLD2巻の詳しい感想やあらすじに入りますね!
ネタバレ含みますのでご注意くださいー!
日高から見た駿人は…

駿人の優士への恋がメインのSTAYGOLDですが、もう一つ重要な恋が描かれているんです。
それが日高のコウへの恋!!
もう恋って言うか、ストーカー的な!!(笑)
STAYGOLD作者の秀良子先生は、日高みたいな根暗な危ないキャラが結構好きですよね。
他の秀良子先生の漫画にも、よく日高的な人物が登場しています。(笑)

私もね、もちろん好きですよ…!根暗な危ない男…!!(゚∀゚)
10年密かな片思いをし続けている日高は、コウから駿人の家庭教師を探していると聞かされて食いつきます。
中三を目前にして、進学せずに就職すると言って聞かず、勉強をろくにしない駿人を心配して優士が家庭教師を探していたんです。
コウの家に行ける!コウの近くにいれる!!ってことで無口でこれと言った主張もあまりしない日高がぐいぐいやる気を見せるのが面白い(笑)
でも勉強する気なんてさらさらない駿人は断固拒否。
どうしても家庭教師としてコウの役に立ちたい日高は、駿人の部屋へ1人で言って、説得を試みます。
そこで、なんで進学せずに就職したいのか聞いた日高に対し、駿人は
「俺 優士のことが好きなんで」「あの人の庇護下にいるみたいなのは嫌なんです」
とまっすぐな瞳で言うんです。
その言葉に打ちのめされる日高。
強い意志で、自分の感情を隠そうともしない駿人は、日高にとっては眩しいんでしょうね。
コウのことが長年好きで、好きすぎて嫌われたくなくて、臆病になってしまっている日高。
それに対して、駿人は優士への「好き」というパワーで、止まることを知らないんです。
超まっすぐ。
自分の思うように突き進む駿人に出会ったことで、日高の恋も少し変化がありそうな…なさそうな…!?
いやでも、重度な根暗だからな、日高は。自分からアクション起こすのは難しそうだけど!
頑張ってほしい!…と思う日高好きな私(笑)
おしてダメなら引いてみる作戦に出る駿人

さて、話は駿人に戻りますが…
誕生日に優士にキスをしてから、何事もなく平凡に過ぎ、3カ月。
平凡な生活に拍子抜けしながらも、告白されたことやキスをされたことにモヤモヤが晴れない優士。
そして一緒に暮らしていく中で垣間見れる、ただの子供だった駿人が大人へと成長していく過程。
昨日と変わらない今日に見えて、実は少しずつ、着実に大人へと成長している駿人に気付いた優士は、やっぱり戸惑ってばかりなんです。
そんな優士の戸惑いをよそに、駿人はどうすればもっと優士に近づけるのか考えて、日高に相談するんです。
恋愛経験なんてないに等しい日高が、いっちょまえにアドバイスする姿がね、めちゃ可愛くて萌え(笑)
「おしてダメなら引いてみる」
日高が恋愛わからないなりに絞り出したアドバイスは、ごくごくありふれたものなんですが、素直にそれを試してみちゃう駿人もまた可愛い!!
とにかくわかりやすく優士を避けることにした駿人なんですが、これが予想外に効果テキメンで!(笑)
あからさまに自分を避ける駿人に、優士はもうアタフタしまくり。
振り回されまくり。
自分がまた駿人を怒らせたのか!?と、最近の駿人の成長ぶりでただでさえ駿人の動向が気になって仕方ない優士は、駿人のことで頭がいっぱいに。
そんな優士を見て、予想以上の効果に喜ぶ駿人は嬉しさを通り越してちょっと心が痛くなってくる始末(笑)

そりゃこんなに効果でればちょっとかわいそうになってくるよねぇ(゚∀゚)
しまいには風呂上りに駿人の部屋に来て様子を探ってくる優士。
もう駿人はかなりムラムラしちゃってるんだけど、それでもどうにか自分を抑え込むとこは、ほんと男だな!!
駿人はとにかくイケメンすぎる中学生だな、と要所要所で思う(・´з`・)
とにかく自分をもっと意識してもらうために、自分の感情を抑え込む駿人なんですが、やっぱり中学生なので…!
抑えきれないことも…( *´艸`)
本気でぶつかりあった結果は…?

ある日学校帰りに雨が降り、傘を持ってなかった駿人はびしょぬれで家に帰ることに。
そんな駿人を見て急いでタオルを持ってきて、体や髪を拭く優士。
優士はただ駿人が風邪ひかないか心配してるだけで、本当に子供にするみたいにタオルでゴシゴシ駿人を拭くんですが、駿人からしたら優士にそんなに触られて平静でいられるわけがないわけで。
顔が真っ赤になってしまったところを優士に見られて動揺して優士を突き飛ばす駿人なんですが、優士がまたほんと鈍感なのでその突き飛ばした理由がわかってなく(笑)
自分に何か不満があるから避けてて、その流れで今も自分を突き飛ばした、と信じて疑ってないんですよね!
もう!バカだな!!
そこでつい言っちゃう優士の一言…
「もう どーでもよくなったのか俺のこと」

やべぇ!これは脈ありすぎないか…!?
と読者としては思うんですが、パニックで駿人はその返答に「んなわけねーじゃん」とキレて返してしまいます。
しかも、気のない素振りをしていたのにまだ全然好きなことがバレてしまった!と自分の言葉に衝撃を受けている駿人…
違うよ!そこじゃない!!
問題は優士の一言なのに、それに気付かない駿人のピュアさがもうキュンキュンしまくりなのですよ…!!
そして優士は、あきらかに自分の発した言葉に動揺している…のに、気付かないフリをしている感じなのです。
大人だから自分の言ってしまったことに気付くし、大人だから気付かないフリもできて、なかったことにもできる。
このちょっとずる賢い?大人の感じが「STAYGOLD」をなんだか歪で切ないものに仕上げているのですよねー!
その後、また生活の端々で、大人に成長していく駿人を見て、ちょっとした焦りを感じる優士。
そもそも自分はいつ大人になったんだったか?大人って何なのか?
STAYGOLDはそんな哲学的なことも考えさせられちゃう。
そしてある日、ひょんなことから駿人と優士が取っ組み合いのけんかに。
すると駿人を押し倒して馬乗りになった自分に気付いて、少し安心する優士。
「あんま大人を舐めんなよ」
このシーン、結構深いんですよね。さらっと描かれてますが。
あ、よかった、まだ自分は駿人を押さえつけられる。
まだ駿人は子供なんだ。
と妙に安堵する優士は、明らかに駿人の成長に動揺していて、駿人の言葉一つ一つに心が揺れていたんだなと、思うわけです。
でもここで駿人も負けじと反撃!かなりの取っ組み合いになり、勢いでつい駿人は優士を殴ってしまいます。
殴られた優士は駿人を睨み付けるんですが、それがね、なんか異様な色気があって!
この色気は駿人の視点で描かれているんでしょうねー!
睨み付ける優士にむらっとして無理矢理キスをするんです。
そしてキスされても若干受け入れてしまってる優士。
そんな自分にも驚いて、いつものように駿人を嗜める優士なんですが、駿人もまた、いつものようにまっすぐに気持ちを伝えてくるんですよね。
家族だからとか、男同士だからとか、正論がどうかなんて結局どうでもよくて、ただ好きだから好きだと言っているだけなんですよ。
それはまっすぐすぎて、優士にあまりに酷なピュアさなんです。
STAYGOLD2巻の続きは?
STAYGOLD2巻の最後は優士が駿人に、これまでにないほどの拒絶の言葉をぶつけて、その言葉に駿人は何の返答もできず、二人の関係性は歪さを増した形で終わっています。
自分の姉に対して、純粋に恋心を抱いていた優士。
でも家族だからと自分の気持ちにフタをして、想いを遂げることなく過ごしてきた優士にとって、駿人の言葉はすべて、自分の考えや今までの想いを全否定されているようなんですよ。

姉への想いと、駿人の優士への想いは、別もののはずなのに、どうしても分けて考えることができない優士。
つまり、駿人のただ「好き」だという想いは、まだ少しも本当の意味で優士には届いてないんですよね。

うう…切なすぎるよ…
そして、STAYGOLD2巻では、海辺に立つ優士の姉らしき後ろ姿が出てきたり!?
これはSTAYGOLD3巻で姉が遂に登場しそうな流れ!!
もうね、すべては姉から始まってるんですよSTAYGOLDは!!
かなり重要なキーマンである姉の登場が、もう気になって仕方ありません。
STAYGOLD2巻の続きはすでに発売されています!
続きを読まずにはいられないですよね…速攻で読みましたとも。
子供と大人の境界線ってあるのか?
そもそも大人って何なのか?
テーマが実はかなり繊細なSTAYGOLDですが、難しく描きすぎていないから読みやすくて本当に面白い。
思春期って言うのは、日々どこかしらが成長して、心が揺れて、でも揺るぎない想いもある。
そんなふわふわした美味しいところをうまく詰め込んだSTAYGOLDの続きに更なる期待が膨らみます!!
2巻はもちろんエロなんて皆無でしたが、3巻は果たして…!?
そして相変わらず日高の恋も超気になってるので!
コウと少しは進展あるといいなー(´∀`*)ウフフ
「STAYGOLD」3巻のネタバレ含むあらすじ&感想レビューはこちらの記事です!▼

