「さよなら恋人、またきて友だち」の感想&ネタバレ 仄暗さとせつなさの詰まった青春オメガバースBL!

さよなら恋人またきて友だちのアイキャッチ画像

発売日

発売日2015年10月24日

一目で犯したいと思った相手、そこに愛は芽生えるのか。

閑静な田舎町に訪れた転校生・カナエ。

カナエを見た瞬間、クラスの全員が彼を犯したいという思考に捕らわれてしまう。

それはカナエの特異体質により本能が刺激される拒絶不可能な誘惑だった。

クラスのリーダー的存在であるオウギも

カナエを自分のモノにしようと策をねり始める。

自身の意思に関係なく周囲を欲情させてしまうカナエをオウギは守り続けるが、

ついにカナエがクラスメイトに無理矢理されるという事件が起きる。

性欲、恋、友情、嫉妬…

交差するそれぞれの思惑が描く波乱の青春BL。

※「さよなら恋人、またきて友だち」表紙裏あらすじ参照

すっごいBL漫画来た!(゚Д゚;)

って思いました。笑

さよなら恋人またきて友だちのアイキャッチ画像

この漫画のドラマチックな表紙とキャッチーなフレーズはつい手に取りたくなりますよね。

皆が妊娠させたい男子

ここ数年でかなり人気の出たオメガバース設定。

もはや定番の設定とも言えますね。

帯のキャッチコピーに震える(◎o◎,,;)

「さよなら恋人、またきて友だち」の巻頭にオメガバースについての詳しい説明が載っています。

「欧米で発祥したBLにおける特殊な設定です。」から始まり、

なんとオメガバースの説明だけで4ページ!

かなり細かな設定がオメガバースにはあります。

オメガバースについて詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!▼

オメガバースとは?記事のキャプション画像オメガバースとは?BL漫画で人気のジャンルについてご紹介!

だからこそ面白くて、描く作家さんによっていろんなテイストになるんですよね。

実は私、昔は同人誌でしかオメガバース設定ものを読んだことがなくて、

商業BL漫画のオメガバース設定を読むのはあまり機会が多くなかったんです。

というよりそもそも、昔はそんなにオメガバース設定が好きじゃなかったんです。

なんだか都合の良い設定の気がして…。

でも「さよなら恋人、またきて友だち」はなんかめちゃくちゃ気になりました!笑

まず表紙がいい!

タイトルもなんだか奥が深そう!

キャッチフレーズがもう、気になって仕方ない!!!

試し読みで読んだ最初のページでは、

「僕らはみんな 彼を孕ませたい」

なんか怖い!

こわいもの見たさの感覚と、絵柄の儚さとデザイン性に惹かれて読むことに…。

青春というにはあまりにもドロドロしていて、

それでいて思っていたよりグロくない。

テンポの良さで最後までドラマチックに仕上げられていて、

意外とさわやかにまとめられていて、納得のエンディング!

これが初めて「さよなら恋人、またきて友だち」を読んだ時の感想でした。

一気にyoha先生のファンに!

2016年10月にはドラマCDも発売されていて、今でもBL漫画としてファンの多い作品です。

ではここからは「さよなら恋人、またきて友だち」の詳しい感想を書いていきますね!

※ネタバレ含みますのでご注意くださいー!

自分を選ぶように策を練るアルファのオウギ

1人たたずむ男性

アルファ7人のクラスに1人だけのオメガ。

「さよなら恋人、またきて友だち」はそんな大胆な設定のBL漫画です。

オメガバース設定ってだけでもかなり大胆な設定なのに…

作者のyoha先生はほんと冒険しますね…!

※ちなみに「さよなら恋人、またきて友だち」作者のyoha先生について知りたい方は▼こちらの記事を

yoha先生の情報!人気のBL漫画や代表作は?yoha先生の情報!人気のBL漫画や代表作は?

7人対1人って聞くと、ドエロな漫画を想像しそうなもんですが、

全然そんなことはありませんでした。

実はものすごいエログロな内容なんじゃないかとびくびくして読んでた私(´∀`)(笑)

漫画の前半はアルファである主人公のオウギ(攻め)サイドのお話です。

クラスのリーダー的存在のオウギは、リーダーって言うより王様。

頭も飛びぬけていいし、とっても利己的。

そして、クラスメイトの他のアルファと同様にオウギもカナエに運命を感じるんですよね。

カナエを欲しがる自分を冷静に見つめ、

自分がアルファで、カナエがオメガだから、だから欲しがるんだと分析して、

少しずつカナエとの距離を縮めて自分を選ばせるように策を練るオウギ。

カナエと番(つがい)になるということは、

7人のアルファから選ばれた存在である、と考えているオウギは、

一番であるために、自分が選ばれるために必死になるんです。

それはオウギが幼いころに出会ったオメガとの別れによって、

一人残された悲しみがトラウマになってるという過去話もせつない。

必死さは全然表に出さないから、周りにはかなり冷たい男と思われちゃってるんだけど、

こんな悶々と考えるオウギは、結構熱い男なんですよね。

周りを自分に従わせるために、冷酷なことも平気でやってのけちゃう。

こわい男だけどやっぱり高校生だし、

なんだか不安定でどこか危なげ。

いい感じに思春期してる感じが萌え…(*´ω`*)

2番は自分で決めたいと願うオメガのカナエ

仲良さそうに話す男性たち

可愛くて健気なオメガのカナエ(受け)!

作者のyoha先生もあとがきで「カナエは作中世界ではトップクラスのかわいこちゃん設定」と書いているだけあって、

ほんと可愛いんです…!

「さよなら恋人、またきて友だち」の後半はカナエサイドで、

カナエの過去話が多い内容でした。

見た目も雰囲気もとにかく可愛いので、

オメガじゃなくてもモテモテであろうカナエですが、

オメガであり、しかも異常体質!

作中で紹介された異常体質の内容はというと、

カナエの異常体質

”フェロモンの過剰分泌によってアルファに対して強い誘引力を持つこと。番成立後はフェロモンの分泌が激減して番に対する誘引力をほぼ失うと予想されること”

その体質のせいで何度となく辛い想いをしてきたんですよねぇ…

幼いころに堕胎経験とかがあり…ほんと辛い内容…

一番幸せだったのは幼少期にオウギと過ごした時間。

オウギは忘れちゃってるみたいなんですが、

実はオウギが幼いころに辛い別れをしたオメガはカナエだったんですよ!

カナエはオウギと離れてからもずっとオウギが忘れられず、

ようやく探し当てて会いに来たんです。

「オウギの子供がほしい」

純粋にオウギが好きだっていう気持ちだけと思いきや、

結構打算的な自分に気づいたオウギは苦しむわけです。

過去の幸せだった時間に捕らわれて、

自分に唯一のものを作ろうという気持ちがあったのかも。

特異体質のせいで番になればすぐに捨てられる可能性があったカナエは、

きちんと本気で自分を好きになってもらわないといけなかったわけです。

時間をかけて、ゆっくりと近づいていこうとしたカナエですが、

オメガバース設定がそれを許さない…!

その設定すらなければほのぼのスクールラブになっていたのに…!

でもそこがこの漫画の面白いところなんですよねー!!(´∀`*)ウフフ

オメガとアルファの性とベータの存在について考えさせられる

アルファとオメガの画像

今回はじめて、しっかり重いオメガバース設定のBL漫画を読んだ私ですが、

オメガバース設定って、

性とはなんぞや!

愛とはなんぞや!!


って考えちゃう設定なんですね。

オメガだからとか、アルファだからとかの自分では抗えない衝動と、

好きだという気持ちの境目が本人たちもわからず、苦しむんですよ。

それを高校生に落とし込んだら…

すんごい青春ラブになるわけですね!!!

せ…せつない~…(´Д⊂ヽ

好きという感情ではなく、ただ「選ばれる」ということに意味があると感じていたオウギは、

そうじゃなく、純粋な「好き」という感情も自分に潜んでいることを知り…

はたまた、

好きな人と一緒にいたいという純粋な気持ちだけに思えたカナエは、

実は、アルファは自分を性の対象としか見れないと諦め、

そうであれば子供を作ってしまえば生きがいになると考えていた自分がいることに気づく。

自分の中にあるピュアな感情とドス黒い利己的な感情の発見って、

思春期に直面するありがちなエピソードで、

それをうまくオメガバース設定に落とし込んだのが「さよなら恋人、またきて友だち」なんですよね!

実はただの青春ラブストーリーなわけですが、

オメガバース設定によってより深い物語になってるんです。

そしてちょこっと出てくるベータのゆうちゃん。

切ないーー!!!

「さよなら恋人、またきて友だち」ではベータはそんなに出ていないんですが、

ベータ×オメガとかのBL漫画も結構ありますよね。

アルファやオメガのように特別感のないベータですが、

だからこそ「好き」という気持ちがより鮮明で、

地味に傷つくことも多いんだろうなぁ…

オメガバース設定…

想像以上に奥が深くて本当に驚きです(*´Д`)

ちなみに、なんとなくこの漫画にどエロを想像していた私ですが、

「さよなら恋人、またきて友だち」はそんなどエロBLではありませんでした(笑)

エロシーンはありますが、そんなに多くなくて、

最後には幸せムードなエロシーンがあって、

明るく読み終えることができる漫画でしたー!

とにかくドラマチックな構成が目を引く「さよなら恋人、またきて友だち」

さよなら恋人またきて友だちの中表紙の画像

この漫画の一番素晴らしいところはドラマチックな漫画の進め方と絵柄や構図だと思います!

たまに出る大胆なカナエのアップとかは、

読んでてドキ!っとしちゃいました。

メリハリがあっておしゃれ感もあります。

とにかくドラマチックでドキドキする♪それにオシャレなBL漫画

特にかっこいいな!

と思ったのが、

「オウギが選ばないっていうならさ もう噛んじゃおうよカナエ」

というシーン!

噛んじゃおうという言葉の通り、ものほしそうな歯だけが描かれていて、

どす黒い欲望がうまく表現されていると思いました。

なんかすごい怖いですよね…!

口だけが描かれているので、誰が言ったのかわからないシーン。

もはや誰かが言ったわけじゃないのかも!?クラスメイト全員が思っている、みんなの声なのかも!?

といろいろ考えちゃいます。

クラスメイト全員で首輪を外そうと淡々と首輪の形状を調べているシーンも、

こわくて好きです。

この淡々とした感じがたまらん!!

全員が悶々として心の中ぐちゃぐちゃだろうに…と思うと、

このシンプルな描き方が妙に萌えます。(笑)

そしてこの表紙もかなりかっこいいですよね!

単行本買った人は絶対とりあえず表紙外して1枚絵をじっくり見てしまうはず。

表紙のイラストだけでも物語があるように感じます。

性に逆らえないクラスメイトの中で、

オウギだけがカナエとただ指切りをしているんです。

自分からは手を出さない。無理矢理しない。

それは落とすための策なんかじゃなく、好きな人への優しさなんじゃない?

そう感じさせられる表紙イラストでした!

なんだか純粋に、この二人の今後の超平和な生活が読んでみたくなります…

あまりにもカナエの過去が暗くてかわいそうだったので、

もうこれからは死ぬまで平和な生活を送ってほしい!

何気ない日常とか、あーなんか、そういうの読みたいなぁ…!!

実は続編が続々と出ている「さよなら恋人、またきて友だち」。

シリーズ化していてどういう順番で読めばいいのかわからなくなりそうですが、

とりあえず発売順に読むのがおすすめです!

  1. 「さよなら恋人、またきて友だち」
  2. 「さよなら恋人、またきて友だち~ロスト・チャイルド~」
  3. 「さよなら恋人、またきて友だち~宮内ユキについて~」

この順番で読むといいですね!

続編ではオウギとカナエのお話だけではなく、カナエの兄である宮内ユキがたくさん登場してきます。

ユキはカナエのフェロモンに抗えず、性的暴行に至ってしまったんですよね。

なんだか続編もかなり暗くないそうな雰囲気~!!

果たしてみんなが幸せになる未来はあるのでしょうか…

続編にも期待です!

「さよなら恋人、またきて友だち」豪華声優陣のドラマCD

さよなら恋人、またきて友だちドラマCDのキャプチャ

大反響のあった人気のBL漫画はやっぱりドラマCDになりますよね。

もちろん「さよなら恋人、またきて友だち」も出ていますよ!ドラマCD--!!

って実はドラマCDはあんまり聞かない私なので、

こちらもまだ聞いておらず(笑)

どんな感じかはまだわかりませんー!

出演している声優さんを見たらかなり豪華!!

声優さんにはそんなに詳しくないんですが、それでもわかる!これは豪華声優陣だ!!

  • カナエ:村瀬歩
  • オウギ:立花慎之介
  • ハヤト:八代拓
  • ゆうちゃん:山谷祥生
  • 早乙女:堀江瞬
  • ツル:河西健吾
  • 寸胴鍋:伊東健人
  • 李:白井悠介
  • 宵越:德石勝大

ドラマCDの紹介ムービーを聞いてみましたが、

すんごい良い!!

カナエの透明感のある声もバッチリ合っているし、

オウギの飄々とした感じもとても私好みで良きでした(*´ω`*)

人気の声優さんたちで作られたドラマCDも要チェックです!!

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