発売日2020年11月20日
父の命で複数の男に体を差し出していた一条は、
事情を知って父と取引をした財前に連れ出され、
共に生活することになる。
その境遇故、誰一人信用することなく生きてきた一条。
しかし自分を案じ、守ろうと身を削る財前にだけは、
心を許すようになっていった。
財前との日々は優しく穏やかで、
一条の心には次第にある感情が芽生えはじめーーー?
※「白雪姫にくちづけ」2巻表紙裏あらすじ参照
吉尾アキラ先生の描く美しい高校生のBLラブストーリー「白雪姫にくちづけ」2巻です!

吉尾アキラ先生の描く世界観が本当に美しく、美人受けが好きな方にはたまらない内容になっています!
シリアスでせつない内容になっている「白雪姫にくちづけ」ですが、1巻に比べて2巻は少し穏やかな展開です。
「白雪姫にくちづけ」2巻のざっくりあらすじ
家のために身売りをして体を犠牲にしてきた一条は、幼い頃に思い出を共有した財前に助けられ、平穏な日々を送れるようになります。
財前は一条に恋心を抱いているんですが、一条に安心して過ごしてもらいたいという理由でその気持ちにはフタをしているんです。
そして優しい財前のことを大切に思っている一条。
一条には恋をするという発想はないみたいなんですが、一緒に過ごすうちに財前への気持ちが動き出す…?
「白雪姫にくちづけ」2巻では2人の絡みは一切なく、エロシーンもありません。
2人の関係性は本当にピュアで、吉尾アキラ先生の絵柄も相まって本当に美しい作品に仕上がっています!
「白雪姫にくちづけ」は内容だけでなく、目でも楽しめる作品なんですよね。
ただ、一条の過去は暗いものなので、不穏な空気も漂っています。
前向きに動き出そうとしている一条なんですが、何も問題なく進みだせるのかハラハラします…
一条に想いを寄せる副会長の存在も気になるところ。
「白雪姫にくちづけ」2巻には、1巻でも同時収録されていた「初恋グリッター」の続きが収録されています。
こちらは「白雪姫にくちづけ」とは違い、明るいラブコメになっていて、すごくかわいい内容でした♪
それでは、ここからは「白雪姫にくちづけ」2巻の詳しいあらすじと感想に入ります!
※ネタバレも含みますのでご注意ください。
友人として距離を縮める一条と財前※ここからはネタバレ注意

父親の命で家のために複数の男性と関係を持っていた一条でしたが、そんな状況を財前に救われ、財前の自宅で穏やかに暮らすことになった一条。
財前は一条に恋心を持っているんですが、一条に警戒心を持たれないよう、その気持ちは秘密にして接するんです。
そのおかげもあってか、心から笑いかけてくれるようになった一条に、心を開いてくれていると感じて財前は嬉しく思うと同時に無防備な一条により惹かれてしまっている様子。
無防備に笑う一条が本当に美しくてさらに可愛いんですよね…
財前の家で暮らすようになった一条の元には、前まで住んでいた家から荷物が届いており、その中には一条の側近である篠田からの手紙も。
手紙には篠田のお詫びの気持ちが綴られていて、一条は複雑な気持ちになります。
幼い頃は篠田のことを心から信頼していた一条だったんですが、一条が成長し、初めて身売りをさせられた時に篠田は助けてくれなかったんですよね。
篠田にも事情はあったんですが、そうだとしても、一条にとってはそんな篠田の行動は心の傷になってるんです。
裏切られたような気持ちになった一条はそれから誰も信用できなくなり、幼い頃の財前との思い出だけを心の支えに生きて来たんです。

めちゃくちゃせつないですよね。泣けます…。
「君は僕を裏切らないって約束できる?」
と問う一条に、財前は
「できるよ 約束」
と小指を差し出します。
そんな返答に対して嬉しそうに笑う一条がすごくかわいい!
だけどこの会話って後々2人の関係性の足かせにならない?と読者としては不安になるところ…
さらに一条は、以前財前との会話で今後どうなりたいかについて話していたことを真剣に考えていたようで、
自由になった今、自分なりに答えを出すんです。
「君の友人として誇れるような人間になりたい」
それが一条の出した将来への目標。
この言葉に財前がキュンとしないはずもなく。
抱きしめたくなっちゃうんですよね!
なんとか我慢した財前は本当にえらい(笑)
過去を清算して前へ進もうとする一条

財前の誇れるような友人になるため、前へ進むことを決意した一条。
まずは過去の男性たちへの関係を清算することからはじめることにした一条は、家の利害関係で体の関係を持っていた副会長の久遠と話をすることに。
一条に執着している久遠に対し、一条は自分が久遠に特別な感情を持っていないことを正直に伝えます。
もう体の関係は持たないと言った一条に、久遠は財前のことが好きだからかと問います。
それを一条はきっぱりと否定。
財前とはそういう関係ではないし、自分は誰の事も好きにならないと言います。
「誰のものにもならないって約束してください」
と言った久遠の表情はなんだか病んでいて不穏な雰囲気。
そして「いいよ」と返事してしまう一条…

そんな返事をして大丈夫!?と読んでいて不安になります!
一条にとって財前は恋愛的なものではなく、とにかく眩しくてうつくしくて、宝物みたいな存在なんです。
過去の経験から、自分のことを汚いと思ってしまっている一条にとって、財前を恋愛的な目線で見るということは、財前を汚すことになると思っているんですよね。
もうここから財前との気持ちのすれ違いがはじまっていてせつないんです!
恋愛は汚い感情なんかじゃないって早く気付いてほしい…
そんな中、財前の母親と弟が遊びに来ることになり、一緒に住んでいる一条は挨拶をすることに。
財前同様に明るい性格の母親は一条を温かく迎え入れてくれるんですが、母親は一条にお願いしたいことがあって?
それは、忙しくて父親の死と向き合えていない財前の話を聞いてやってほしいというもの。
了承した一条は戸惑いながらも不器用に財前から父親の話を聞き出します。
財前にとって父親は浮気をするだらしない人間で、軽蔑する気持ちもあったんだけどなんだか憎めない人で…
成人したら一緒に飲もうと楽し気に語っていた父親のことを思い出し、財前の目からふいに涙が零れ落ちます。
そんな財前を優しく抱きしめる一条。
気の利いたことは言えないけれど、財前の心が少しでも軽くなればと願う一条の優しさにうるっときます…!
そのまま一緒にいたいと言った財前に寄り添って、結局朝まで一緒にいた2人。
朝になって我に返った財前は恥ずかしさで死にそうになる(笑)
対して一条はというと、財前の甘えた様子にかなり胸がキュンとなった様子…
熱を出した財前を看病していた一条だが…?

財前の母親と弟が来た日の翌日、財前はみんなで遊べると喜んでいたんですが、熱を出して寝込んでしまう。
弟の政臣は兄に勉強を手伝ってもらうつもりだったため、代わりに一条が教えることに。
始めは人見知りをしていた政臣だったが、話すうちに心を開き始め…
兄の支えたいという政臣の想いに同意を示し、自分も何か力になりたいと言った一条にある提案をする。
それは寝込んでいる財前のために一緒におかゆを作るというかわいいもの!
そして一条に手作りのおかゆを食べさせてもらい、かなり感動する財前。
嬉しそうにおかゆを食べる財前の姿を見て、一条も幸せな気分に…

ほのぼのとした2人の関係に心がじんわりするシーンです♪
その後改めて財前の様子を見に来たら財前は寝ていたものの熱が上がっているようで苦しそう。
一条が財前の手に触れると、寝ぼけているのか財前は一条の手を強く握りしめるんです。
その手を離せずについ朝まで側にいる一条。
朝、財前が目を覚ますと側で眠っていた一条がいて財前は驚きます。
一条も目を覚まし、財前の元気そうな様子を見て「よかった」と笑みを浮かべる。
すると財前は一条の頬に触れ、ゆっくりと顔に近づき…
キスする…?
と思いきや、
おでこを合わせて、
「…どう?熱さがってる?」
そう聞いてきた財前に一条は一瞬間を置いて「大丈夫だと思う」と答えます。
部屋を出た財前は、正直危なかったと冷や汗をかいちゃう(笑)
やっぱりさっきの行為はキスをしようとしてしまってたんですよね。
寸前のところで我慢した財前。
だけど一条は動揺していて…
ただ手が触れただけ、おでこが触れただけだと思うものの、なぜかその手の熱さや感触が忘れられずにいるんです。

本当にもどかしい距離感ですよね…!
そしてまた学校での生活がはじまり、財前は急に下の名前で呼んでほしいと言い出します。
財前は一条の下の名前「飛鳥」と呼ぶことにしたようなんですが、一条は少し気恥ずかしい様子で…
だけど今後財前の仕事を手伝うことになった一条は、
「よろしくね政宗くん」
と財前の下の名前を読んでくれて…
またほんの少しだけ距離の縮まった2人なのでした!
同時収録の「初恋グリッター」その後の2人は?

「白雪姫にくちづけ」2巻には1巻に引き続いて「初恋グリッター」の2人のその後のお話が収録されていました!
背が高くてスポーツ万能な慎之介と小さくて可愛くて優しい怜は幼馴染であり、恋人同士。
そして意外にもセックスでは男っぽい慎之介の方が女役をしているんです!

読んでいる側としても衝撃でした(笑)
でもそのギャップがまたこの漫画の面白いところなんですよね!
初めてのセックスの時に流れで怜に気持ちよく入れられて以来、ずっとそのポジション。
それに少し不満のある慎之介は怜にポジション変更を提案する。
だけど怜はガサツな慎之介に攻め側は無理だと言って拒否!
慎之介はなんだかんだで受け側に嫌悪感があるというわけではないんですよね。
自分に入れて気持ちよさそうな顔をしている怜のことを見るのは実は嬉しくもあるんです。
実は一番気になっている点というのは、受け側が気持ちよくてたまらなくなってしまっているというところなんです。
しまいには後ろだけで気持ちよくなってイってしまい…!?
男として大切な何かを失ってしまう気がして危機感を感じる慎之介。
しばらくはセックスしないと言い出します。
おあずけをくらってしまった怜は、したくなってしまうからといって慎之介を避けるようになってしまい…
一週間後、自分が言い出したのにも関わらず我慢ができなくなってしまった慎之介は一人で処理しようとしたところ…
なんと前を触るだけではイけなくなってしまった!
怜の部屋へ突撃し、その事実を素直に告げて慎之介は強引に怜をその気にさせて自分から跨ってしまう。
結局いつも通りのポジションでラブラブな2人。
ポジション争いは諦めることになった慎之介なのでした!
ほのぼのしていてかわいいお話でした♪
「白雪姫にくちづけ」2巻の続きが気になる!
「白雪姫にくちづけ」2巻の描き下ろし漫画は一条の服装の話でした。
いつも長袖を着ている一条を不思議に思った財前は、寒がりなのかと訊ねます。
実際は寒がりというわけではなく、肌が白い方がウケがいいからと父親に言われてずっと長袖を着ていただけだったんですよね。
自由になった今はもう誰の言うことを聞く必要もない。
そう思ったのか、財前は一条に半袖を着るよう提案します。
言われるがまま半袖を着てきた一条だったんですが…?
一条の白くて美しい腕を目の当たりにした他の生徒たちはドキドキしっぱなし(笑)
みんなが授業に集中できないから上着を着てくれと教師に言われるのでした(笑)

「白雪姫にくちづけ」本編と比べてちょっと明るいオチにほっこりしました!(笑)
「白雪姫にくちづけ」2巻は穏やかな学園生活で締めくくられていましたが、続きの3巻ではどうなるのでしょうか?
このまま平穏に…とはなんだかいかない様子。
自分のことをまだ汚いものだと思っているような一条のことも気になるし、一条の周りが大人しくしてくれるのかも気になるところです。
そして一条にとってキレイな存在である財前は、実は一条に惚れているという事実。
このことが2人の関係性をどういったものに変化させていくのか…
今までのこともあるし、一条には幸せになってもらいたい!
だけどすんなりとは進まないんだろうな!!
「白雪姫にくちづけ」2巻の続き、3巻の展開が気になって仕方ありません。
3巻も読み次第また、感想&ネタバレを書いていきますね!
よろしくお願いします♪

