2018年3月20日
この世界にはノーマルな人間と獣属(耳つき)の2種類が存在している。
獣属は同性間の妊娠が可能で発情期があるという特殊な生態だ。
獣属専門医である宮路晶(みやじあきら)は、自身も獣属だが
「本能に流される獣(ケダモノ)になりたくない」と抗って生きている。
そんな宮路に妙に干渉してくるのは病院理事である城嶋(きじま)。
城嶋は類稀な優性遺伝子を持ち、そのフェロモンの強さから女性関係は乱れていた。
自分と真逆の城嶋が苦手でありながらも惑わされる宮路。
そしてある時、城嶋のフェロモンにあてられ変則的な発情が起こってしまい…!?
※「ケダモノアラシ」表紙裏あらすじ参照
黒井モリ―先生の描く、見た目はケモミミがかわいいけど内容は少しシリアス寄りな獣人BL「ケダモノアラシ」。
「ケダモノアラシ」ざっくりあらすじ
獣属と人間が暮らす世界で、獣属専門医として暮らす宮路晶は本能に抗って生きたいと願っているんです。
獣属は発情期になればフェロモンが出て本能に逆らえなくなってしまうが、抑制剤を飲むことでそれを抑えることが可能に。

ここはちょっとオメガバースに似た設定ですね。
晶は本能に惑わされるようなケダモノになりたくないと思っていたのですが…
ある日病院の理事を勤める城嶋のフェロモンにあてられてしまって!?
城嶋は獣属の中でも優性遺伝子を持っていて、その遺伝子を欲しがる女性は後を絶たず、乱れた性生活を送っていたんです。
そんな城嶋はなぜか晶のことが気に入ったようで…
流れで2人は深い関係になってしまう!
「ケダモノアラシ」は攻め感溢れるイケメンの城嶋がとにかくカッコイイ!
かなり強引でチャラい感じではあるんですが、男の中の男!って感じが良い♪
いつも落ち着いていて余裕たっぷりに見える城嶋ですが、実は彼なりに真面目に考えていることもあったりして?
晶はキレイめな受けという感じで流されることもありますが意志が強い面も。
城嶋の内面を知るうちに段々と心が揺らぎ始めて…?
ケダモノになりたくないけど、ケダモノの衝動が隠せない、そんな葛藤が面白い「ケダモノアラシ」。
病院理事の高スペック攻め×お医者さん受けって設定も萌えポイントです!
エロいシーンはしっかりめ!
ケダモノのように求めあう様子が色気たっぷりに描かれています♪
でも黒井モリ―先生の描く絵がキレイなこともあり、さっぱりと描かれているのでエロいシーンが苦手な方も比較的読みやすいかも?
それでは、ここからは「ケダモノアラシ」の詳しいあらすじと感想に入ります!
※ネタバレも含みますのでご注意ください。
城嶋のフェロモンにあてられて発情してしまう晶※ここからはネタバレ注意

ノーマルの人間と耳つきの獣属が共存している世界が舞台となっている「ケダモノアラシ」。
獣属の宮路晶(みやじあきら)は獣属専門医。
そして獣属特有の「発情期」を管理する事が仕事の一つとなっているんです。
その病院で理事を勤める、同じく獣属の城嶋宗吾(きじまそうご)は晶の受け持つ患者の一人。
城嶋は優性遺伝子を持った獣属で、その遺伝子を欲しがる女性たちは引く手あまた。

つまり城嶋はかなりのモテ男ということですね!
乱れた性生活を送っていた城嶋のそんな生活が晶は理解できないんです。
獣属が本能に振り回されずいかに人間らしくあれるか、そう思う獣属のために研究を続いている晶。
そんな晶とは違い本能の塊のような城嶋のことが、晶はなぜか気になってしまうんです。
ある時晶は城嶋のフェロモンにあてられ、急な発情を起こしてしまう。
自分の本能に抗おうとして自分を抑えつけようとしてる様子の晶に、城嶋は興味をそそられ、晶のことを抱きます。
晶は実は城嶋に初めて会った時から本能が揺さぶられる感覚があり、それに反抗していたんですよね。
本能に忠実になってしまうケダモノのようにはなりたくなくて城嶋を警戒していたのに、ついに晶は城嶋に体を許してしまうんです。
城嶋に体を暴かれ、気持ちよすぎて初めての感覚を覚える晶。
気持ちよさそうにとろける晶に城嶋もすごく興奮した様子で盛り上がっちゃう。
その後城嶋は、当分晶だけを相手にすると言い出し!?
晶は言葉を半信半疑でその言葉を聞き流します。
性に奔放な城嶋の言葉を真剣に受け取るわけないですよねぇ…
本能に抗えない晶はまた城嶋に…?

ある日病院に現れた城嶋に、周りはいつもより色めき立っていて、その様子を見た晶は城嶋が発情期中であることに気付きます。
発情期に入った獣属は自身の抑制のために抑制剤を飲むことが多く、城嶋も抑制剤を飲むのだろうといつも通り診察をする晶なんですが、城嶋にその考えはない様子で?
「俺は今日あんたを抱きに来たんだ」
と直球の告白!

この上から目線の発言、ザ・攻め!って感じで痺れる(笑)
当分晶のことしか抱かないと言っていた城嶋は、その言葉に忠実な様子。
だけど晶は前は流されただけだと言って拒否をします。
普段拒否などされる経験のないモテモテの城嶋にはその反応が新鮮に感じてるようで逆に煽ってしまい…
晶は口では拒否するものの、本能では城嶋に抱かれたがっている自分に気付いていて困惑する。
結局今回も城嶋に流されて体をつなぐことに。
その行為はやっぱりケダモノじみていて、晶は自分の信念が揺らぎそうになるのがこわくて仕方がない。
ふいに晶の目から流れた涙に城嶋はさらに興奮して晶を激しく揺さぶります。
強引な攻めっぷりがまた興奮するシーンですね!
発情期真っ最中である城嶋は1回しただけで収まるはずもなく?
結局城嶋が満足するまで相手をすることに。
まるでケダモノのような行為を終えて、晶は複雑な気持ちを抱えちゃう。
自分は本能に抗えているのか、本当にケダモノなのか…
城嶋の意外な一面を知った晶は心が揺らぐ

ある日晶が休日に出掛けていたところ、偶然城嶋に出くわし、流れで一緒にお茶をすることに。
城嶋と体をつなげてからというもの、普通に会話をしていても、なんだか晶は身体が落ち着かない。
城嶋はというと、いつもよりリラックスムードなのか人懐っこく笑顔を見せることもあり…

いつも余裕たっぷりなすかした表情をしているので、この笑顔のギャップが可愛いんです!
そんな城嶋が晶には新鮮で、なんだか好意的な感情が生まれてるみたいな雰囲気。
その後城嶋は晶に、自分の獣属に対する想いを打ち明けます。
本能の赴くままに子供を作っていた親を見て育った城嶋は、それが普通のことだと感じていたんです。
ですがノーマルの人間には、本能に流されない世界があるのだとある日気付きます。
気付いたからと言って、その気持ちが実感できない城嶋。
城嶋が優性な遺伝子を持つが故に、周りはその遺伝子に引き寄せられ、城嶋に惹かれるんです。
それはつまり本当の城嶋を好きになったわけではなく、遺伝子が欲しいだけの感情。
その事実が分かっているから、城嶋は敢えて自分の遺伝子を周りには与えないと決めているんです。
その結果、性に奔放であるもののセーフセックスを欠かさない。
城嶋はいつでも、どこか冷めた感覚で性行為を行っていたんですよね。
そんな中出会ったのが晶なんです。
晶は獣属であるが故の本能に振り回されて、不器用に生きている。
そんな晶を見て、城嶋は自分に似ていると感じ興味を持ったのでした。
ただ面白がって晶を振り回しているわけではなかったんですよね。

孤独な気持ちを抱えている城嶋がどこか寂しそうでツライ…
城嶋の想いを知った晶はなんだかせつない気持ちになり、いつか城嶋を理解する相手が見つかるのでは、と伝えます。
「そんな未来を待つより俺はあんたの方がいい」
そう言って晶の身体を引き寄せる城嶋。
触れられた肌のぬくもりに、心地よいと感じてしまう晶はまたもや城嶋を受け入れてしまう…?
城嶋の家に連れ帰られ、晶はまた城嶋と身体をつなげることに。
城嶋のことを以前より深く知った後のそんな行為に、なぜか前より気持ちよく感じてしまい…
晶は自分の心が城嶋に惹かれていることに気付きます。
発情期を迎えてしまい晶は城嶋を求める!?

ある日発情期を迎えてしまった晶。
いつもなら事前に抑制剤を飲んで発情期であることを周りに気付かれないようにしていたのに、今回は自分から抑制剤を飲むことを先延ばしにしてしまっていたんです。
それは体が城嶋を求めるが故、自分でも抑えられない衝動的な行動だったんですよね。
自分の気持ちがまだよく分からない晶は、城嶋に惹かれる理由が本能から来るものなのか、それとも別の何かなのか、思い悩みます。
城嶋は発情期にも関わらず仕事場にいた晶を見つけて、なぜ抑制剤を飲んでないのか問い詰めます。
反省した表情を見せるものの、発情期特有の誘惑しているような顔を見せる晶に城嶋は苛立ちを見せ、強引にキスをし、行為に及ぼうとします。
本能に流され、気持ちよさそうな反応をするものの避妊だけはと訴える晶に、そんなに自分との子供が欲しくないのかと訊ねる城嶋。
発情期なんかで妊娠したくないと言う晶なんですが、その言葉にはもっと深いものがあり…
「君を選ぶ時は本能に流されない時がいい
じゃないと君を望む他の獣属と変わらない」
と告白をします。
本能に流されるだけのケダモノにはなりたくないと強く願っている晶。
だけど今まさに城嶋を求めてしまっている浅ましさに矛盾を感じて苦しんでいるんです。

そんなに苦しまなくてもいいよ…!と胸が苦しくなるシーンですね。
本能に抗おうとする姿は城嶋への誠意そのものなんですよ。
それが城嶋にも伝わったようで、不器用に生きる晶に城嶋は、
「俺はそんなあんたが好きだよ」
と自分の気持ちを伝えます。
そして、今はただ抱かせてほしいと城嶋は晶を抱きしめます。
発情期中にセックスするのは初めてな晶は、いつもより感じてしまいトロトロに。
種付けしたくなる城嶋だけどちゃんと晶の願いを聞き入れて幸せなセーフセックスをするのでした!
そして2人は晴れて恋人同士になり、発情期に惑わされることなく、避妊具なしでの性行為を経験。
するとなんとすぐに妊娠してしまい!?
喜んでいる様子の城嶋を見て嬉しくなる晶。
「ケダモノアラシ」のラストはとても幸せなハッピーエンドなのでした!
「ケダモノアラシ」の続きはなんだかハッピーテイスト?
「ケダモノアラシ」の描き下ろし漫画は付き合うことになった直後の「後日談」です。
外で待ち合わせしていると、城嶋はさすがモテるだけあってすぐにナンパをされるんです。
それをじっとりした目で見てしまう晶。
妬いたわけじゃないと言う晶だけど…?
その日城嶋の家で愛し合う2人はいつも通りセーフセックスをすると思いきや。
「今日はそのまま入れていい」
と言う晶。
それは真剣に城嶋のことを想うが故の発言で…
実はさっきのナンパも妬いていた晶は、ちょっと独占欲も芽生えてきた様子。
そして幸せな一夜を共にする2人だったんですが、なんとその時の行為がきっかけで即妊娠したのでした!

なんてハッピーな展開なんだー!
そしてさらに子供を出産後の「後日談2」も描き下ろしされていました!
2人の間にできた可愛い男の子。
晶は出産後もすぐに仕事を再開したので、子育ては城嶋と分担して行っているのですが、意外と城嶋は子供の世話をしっかりするんですよね。
これは意外です!
あんなに自分の遺伝子を残すことに否定的だったはずの城嶋がと思うと感慨深い!

愛を感じますね♪
しかも義務感でやっているのではなく、自ら進んで楽しく子育てをしている様子。
すごく微笑ましいです!
その姿は完全に主夫(笑)
ほっこりする「ケダモノアラシ」後日談でした!
「ケダモノアラシ」は続きも発売しています。
「ケダモノアラシ」の2巻にあたる続刊のタイトルは「ケダモノアラシーKiss me baby!ー」。
子供が生まれて3人暮らしになった幸せ家族のお話です。
今回の1巻にあたる「ケダモノアラシ」は少しシリアスな雰囲気も漂う内容でしたが、続きはなんだかほっこりした内容になりそう!?
心が通じ合っただけでなく、可愛い子供にも恵まれた2人はどんな暮らしをするんでしょうか。
これはなんだかラブラブな展開が待っている予感です♪
テイストがガラっと変わってラブコメになる可能性も?
「ケダモノアラシーKiss me baby!ー」を読んだネタバレ含むあらすじ&感想レビューはこちらの記事にまとめていますので、良ければ是非ご覧ください♪▼
