2019年7月20日
容姿端麗・文武両道・品行方正ーーー
デキる生徒会長として名高い一条飛鳥。
だが、華々しい評判とは裏腹に、父の命で家のため、
学園の内外で複数の男に体を差し出していた。
その秘密を転校生の財前に知られてしまう。
財前は一条がまだ穢れていなかった幼い頃に心を通わせた相手。
ある日、一条家に乗り込んできた彼は、
「一条のこと、買ったんだ」
と一条を連れ出してーーー。
※「白雪姫にくちづけ」1巻表紙裏あらすじ参照
吉尾アキラ先生の描く「白雪姫にくちづけ」は美しすぎるせつない高校生BL漫画です!
吉尾アキラ先生の絵が本当に美しすぎる!
しかも美人受けの設定なので吉尾アキラ先生の得意の世界観が存分に発揮できているというか、1ページ1ページのキレイさが半端ないんですよね。

美人受けが好きな私にとっては本当に美味しい内容でした!
「白雪姫にくちづけ」1巻のざっくりあらすじ
「白雪姫にくちづけ」は実は「ご主人様は王子がお好き」のスピンオフ作品となっています。
「ご主人様は王子がお好き」を読んでからの方が流れがしっかり分かりますが、読んでいない方でも楽しめる内容になっています。
「ご主人様は王子がお好き」は明るいラブコメ要素のあるBL漫画でしたが、打って変わって「白雪姫にくちづけ」はシリアスでせつないシーンが多い印象。
何もかも完璧に見える生徒会長の一条は実は裏では家柄のために自分の体を使う淫らな行為を行っていた。
ある日現れたのが幼い頃に仲の良かった同い年の財前。
財前は明るくて人懐っこい性格で、一条の事ももちろん覚えていたんだけど、一条は財前に心を許さない様子で…?
一条の裏の顔を知った財前は、なんと一条を買ったと言い出し、自分と一緒に暮らすことを強要してきて!
財前の真意は一体!?
一条の境遇がまた本当にツライもので、胸が苦しくなります。
そんなツライ境遇を財前が救い出してくれるのか…?
「白雪姫にくちづけ」1巻ではエロいシーンはそれほどありません。
少しだけあるものの、財前と一条の絡みは全くなく、2巻に期待したいところ!
吉尾アキラ先生の絵柄が本当に美しいのでエロいシーンすら美しい…
そして人形のような作られた笑顔しか見せない一条が、たまに見せる本当の笑顔がたまらなく可愛くもあります。
「白雪姫にくちづけ」は絵だけでも楽しめる作品と言えますね!
それでは、ここからは「白雪姫にくちづけ」1巻の詳しいあらすじと感想に入ります!
※ネタバレも含みますのでご注意ください。
一条は久しぶりに財前と再会するが?※ここからはネタバレ注意

生徒会長を務める見た目も中身も完璧な男、一条飛鳥(いちじょうあすか)はある日、迷子になった転校生を探すよう教師に頼まれることに。
転校生の名前は財前政宗(ざいぜんまさむね)。
財前もまた、かなりの高スペック男子なんですよね!
意外と早く財前を見つけることができた一条が自己紹介をしたところ、財前は幼い頃に面識のあった一条のことを思い出し嬉しくなって昔の事を話し出すが一条は覚えていないと言う。
そんなある日、一条が資料室で副会長とセックスをしているところを財前に目撃されます。
さらには一条家にとって得があるからという理由だけで副会長と関係を持っていたという事も知られてしまう。
昔のことを覚えていないのは嘘だと確信している財前は、会っていない間に一条に何かあったのかと問うが一条はその問いには答えない。
昔とは違った雰囲気をまとった一条に、財前は違和感を覚え、気になって仕方なくなってしまいます。
ずっと友達だと約束をした幼い日の思い出。
離れてからもずっと財前は一条に手紙を送り続け、一条は返事を書けないままでいたんです。
でも一条はもらった手紙をずっと大切に持っていて…?

捨てられずにいる一条の心情を思うとすごく切ない…
その日も一条は父親の利益になる相手に体を差し出します。
それは一条にとっては日常茶飯事のことで、それに慣れてしまった自分のことを歪んでいると感じているんです。
一条の現状を知った財前の取った行動は…

ある日学校でランチをしている時に現れた財前は半ば強引に同じテーブルにつきます。
そこで通りかかったウエイターが持っていた水がたまたま一条にかかり、制服がびしょ濡れに。
シャワーを浴びて着替えることになり、着替えを持ってきた財前がシャワー室へ入ると丁度一条は裸で…
その体には縛られた痕がついていて戸惑う財前。
どうしても気になってしまった財前はその痕の理由を問います。
父親の得意先の人がそういう趣味だったと応える一条は、どうして父親が自分に対してそんな行為をさせるかについても告白します。
一条は実は父親の血の繋がった息子ではなく、母親が不貞を働いてできた子供だったんです。
「母親の罪をお前が償え」
と言って散々一条のことを利用してきた父親。
一条は昔から自由な振る舞いは一切禁止されており、縛られた生活を送ってきたんです。

ひどすぎる…
胸がしめつけられる一条の境遇…
そんな事情を話し、もう自分に関わらないでほしいと告げた一条に、財前はあっさりと「わかった」と答えます。
だけど最後に財前から、幼い頃の2人の思い出は一条にとって何だったかと問われ、
「僕の中で一番幸せで うつくしい思い出で それだけが僕の拠り所だった」
と答えるんです。
うわー、悲しい…
そんなせつなくなる一条の言葉を聞いて、どうにかしたいと考えた財前の取った行動は…
一条の自宅に急に現れた財前は今日から俺んち住んでもらうからと言って一条を連れ出そうとするんです。
「一条のこと買ったんだよ俺」
そう告げた財前に衝撃を受ける一条。
しかも性欲処理のためだと告げるんです。
財前が金を払ったからだけじゃなく、一条が財前の思い出を大切にしている事を知っていた一条の父親は嫌がらせの意味も込めて息子を売ったんですよね。
それを知って愕然とするものの、諦めのような気持ちにもなる一条。
父親に捨てられ、大切な思い出も汚された一条には、もう何も残っていないんです。
「白雪姫にくちづけ」は本当に設定が辛すぎるよ…
強引な財前のことを拒否できない一条

財前に買われ、住み慣れた家を出ていくことになった一条。
財前から幼い頃にもらった手紙も捨て、荷物をまとめるために財前を外で待たせることに。
待っている間、なんでこんな状態になっているのかと一条の側近に詰め寄る財前は、どう考えても一条のことを真剣に心配している様子なんです。
性欲処理のために買ったのだとは到底思えない態度…
一条の側近はそんな財前の様子に少し安心した様子を見せ、一条の今後を財前に託します。
そしてついに一条は財前の車に乗り込み、財前の物になるため屋敷へ向かうが…
そこで急に財前が頭を下げて謝罪!
「傷付けるようなこと言ってごめんなさい!」
なんと、一条を買ったことは本当だけど、性欲処理に使いたいなんてのは全部嘘だったんです。
全ては一条を今の状況から救うために起こした行動だったんですよね。
自由になってほしい、そうなってくれるとうれしい、と笑顔で告げる財前に、一条はホッとした様子。

私も読んでいてめっちゃホッとした!
これ以上話が暗くなるなんてつらすぎますもんね!
今まで家から外に出たこともなく、世間知らずなんだと打ち明ける一条に、
「明日学校終わったら遊びに行こう!」
と気さくに誘い出す財前。
そんなことを言われて緊張した一条はその日一睡もできなくなってしまうんです。
一条かわいすぎだろ!(笑)
本当は次期社長になるために勉強漬けにならないといけない財前は、一条のために無理矢理都合をつけて外に出掛けます。
若者の遊ぶ場所としてメジャーは原宿へ向かう2人ですが、一条は初めて見る都会の景色に圧倒されている様子。
そんな一条を見て財前はなんだかキュンとしている?
2人はメジャースポットを回ろうとするんですが、一条のあまりの美貌に、少し歩いただけでスカウトの嵐。

あらためて一条って美しすぎる高校生なんだなぁと読んでいて実感!
この美人設定がたまらなく好きです!
声をかけられすぎて2人は全然前に進めないので、帽子と眼鏡とパーカーを買って一条の顔を隠して行動することに。
そして2人は原宿を満喫!
高校生らしい遊びを楽しむ2人はやっと年相応に見えて、なんだかほっこりします。
それでも一条は、自分のことを卑下していて、将来についても悲観的な考えしか持てていない。
一条のそんな想いを聞いた財前は、ありのままの一条を自分は受け入れていると伝え、今後どうなっていきたいか、自分で考えていけばいいと一条の背中を押すんです。
そうやって自分のことを考えてくれて、新しい自分への後押しをしてくれる財前に「ありがとう」と素直に笑顔で伝える一条。
そんな一条の素の笑顔を見た財前は、
一条の見ていないところで実は赤面しちゃってる(笑)
実は一条に想いを寄せている様子の財前。
でも下心がバレると警戒心を持たれるのではと思い、必死にその気持ちを隠しているんですよね。
しかも、この気持ちが実ることより、とにかく一条が笑顔でいられるようになることを心から願ってる。
財前の誠実でピュアな気持ちに胸がぐっときます…!
今後2人はどこまで近づいていけるのか?続きが気になります!!
同時収録漫画「初恋グリッター」

「白雪姫にくちづけ」1巻には短編BL漫画の「初恋グリッター」が同時収録されています。
主人公は鬼塚慎之介16歳高校一年生。
身長189センチでスポーツ万能。
そのためもちろんモテて彼女だってできたのだが、1日で振られてしまう。
フラれた理由は彼女が作った弁当に「まずい」と言っちゃうデリカシーのなさにあった。
フラれた際に殴られた頬を心配するのは慎之介の幼馴染である天羽怜。
もう10年以上慎之介のそばには怜がいて、慎之介の理想が高いのは怜のせいだと友人に指摘をされる。
なぜなら怜はその辺の女子より顔がかわいく、性格も良く、その上趣味が料理と裁縫と掃除。
怜は男なのにまさに理想の彼女像そのものなんです。
友人に指摘をされてあらためて慎之介は、怜がそばにいるから目が肥えてしまっているのだと実感する。
そんな様子を見た怜はなんと慎之介に「好き」だと告白!

しかも告白の際の上目遣いがめっちゃかわいい(笑)
それを聞いて動揺したものの、怜のかわいさを見て全然アリだと気付き、2人はお付き合いをはじめることに。
だけど今までずっと一緒にいたため、付き合いだしてからもあまり変化のない2人。
ただ、慎之介は怜のことを事あるごとにかわいいと思うようになり、真剣に好きだと感じるようになります。
慎之介はそのことを素直に怜に伝えると、
なんと怜の方から慎之介にキスをする!
咄嗟のことに動揺し、その後は怜のことで頭がいっぱいになる慎之介は、キスのその先のことまで考えるように。
セックスがしたい…その気持ちは怜も同じだったようで、2人は親のいない日を見計らって慎之介の家にお泊りを計画します。
お泊り当日つい押し倒してしまった慎之介だったんですが、怜は自分に任せてほしいと願い出て体制は逆転し…
いつの間にか怜の手によって気持ちよくされてしまう慎之介!?
気付けば後ろも怜にほぐされていて…
ついには怜に入れられてしまう!
「ずっとこうしたかった…!」
と伝える怜の表情は真剣で、つい流されてしまう慎之介。
見た目的にも性格的にも、慎之介×怜だと思って疑っていなかったですが、実は怜×慎之介なのでした!(笑)
慎之介もそう信じて疑っていなかったようで?(笑)
でも可愛い怜のお願いには勝てない様子の慎之介、今後もポジション変更はなさそうなのでした!(笑)
意外性マックスなかわいいお話でした♪
「白雪姫にくちづけ」1巻の続きは?
「白雪姫にくちづけ」1巻の描き下ろし漫画は「デートの帰り」です。
このタイトルを見て、あ、やっぱりデートだったんだな、とちょっと興奮してしまう私(笑)
帰りの車の中でついうたたねをしてしまい、一条の肩によりかかる財前。
起こさずそのままの状態にしてあげる優しい一条なんですが、あらためて財前に寄せる気持ちを思い返します。
昔の優しい思い出があったからこそ、財前のことを守りたかった一条。
財前が大切だから、自分の世界に巻き込みたくなかったんですよね。
でも結局巻き込んでしまう形になり罪悪感を感じるとともに、財前の優しさに心があたたまっていくのを感じる一条なんです。
ふと目を覚ました財前は自分が一条によりかかってしまっていたことに気付くのですが…
一条もまた眠ってしまっていて、財前によりかかる形に。
しかも寝言で「まさむねくん…」と財前の下の名前をつぶやいていて…
嬉しくて思わずにやけてしまう財前なのでした!

キュンキュンしちゃうエピソードですよね!
「白雪姫にくちづけ」1巻は2人の絡みはなかったものの、2人が少しずつ心を通わせていく様子がとってもステキでした。
財前は一条のことを恋愛的な目線で見ている様子ですが、一条はまだそこまでの感情はないみたい…
財前のことがすごく大切なのは伝わってきますが、恋とはまだ結びついていないようですよね。
その気持ちが恋に変わっていくのはいつになるんでしょうか!?
「白雪姫にくちづけ」1巻の続きがとっても気になります!
2人の絡みが早く見たい!
「白雪姫にくちづけ」はドラマCDにはなっていないようですが、これはぜひドラマCDにしていただきたい!
美しい高校生BLの世界観を音でも堪能したいと感じてしまいます。
今後のドラマCD化に期待ですね!
「白雪姫にくちづけ」2巻を読んでまた感想&ネタバレを書いていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いしますね♪

