2021年12月07日
海に落ちたアルトは、
流れ着いた先で西の覡(かんなぎ)マニエリに介抱されていた。
一方、不安に苛まれながらも、南の海を離れられないエルヴァは
唯一、化け物が現れない新月の夜を待って、アルトを探しに走った。
なんとか再会を果たすと、張り詰めていたものが切れたエルヴァは涙を見せる…。
そんなエルヴァに、あふれでる愛しさを抑えられなくなってしまったアルトは――。
「俺の気持ちは伝えちゃいけないんだろうか」
「愛だの恋だの…必要ない」
離れたぶんだけ、想う気持ちが深くなる。
一途なワンコ従者と無愛想クール主人、急接近の第2巻。
※「夜明けの唄」2巻あらすじ参照
ユノイチカ先生の描く、謎が多くて面白いファンタジーBL漫画「夜明けの唄」2巻を読みました!
まずは簡単なあらすじと感想からご紹介していきますね!
「夜明けの唄」2巻のざっくりしたあらすじ
前巻で黒い海に落ちてしまったアルトはとある浜辺に打ち上げられ、そこで西の覡(かんなぎ)・マニエリに助けられる。
孤独に生きるマニエリは、アルトという久しぶりの人の温もりに喜び、寂しさを訴えるが…
アルトはエルヴァが心配でマニエリを置いて、村へと向かう。
そしてエルヴァはアルトが海に落ちたと聞いて気が気じゃなく、新月の日にアルトを探しに村を出る。
再会を果たし、エルヴァは心の底から安心し、アルトを大切に想う気持ちがあふれ出る。
対してアルトはエルヴァへの恋心を段々抑えきれなくなってしまい…!?
「夜明けの唄」1巻のネタバレ含むあらすじ&感想レビューはこちらの記事でまとめています!▼
「夜明けの唄」2巻では新しく西の覡・マニエリが登場し、なぜ闘わなければいけないのか、という覡のツライ境遇を改めて感じる内容でした。
覡の謎、黒い海の謎はあまり解明されないままなので続きが気になって仕方ない…!
そしてエルヴァのアルトを想う気持ち、心配でたまらなくなって、居ても立っても居られない心境がとてもせつなかったです。
だけどエルヴァのアルトへの気持ちは、恋というには少し違っているようで…?
アルトはそれを分かっていてもエルヴァへの恋心を募らせていき、ついにその感情をぶつけてしまう!?
2人の関係性も「夜明けの唄」2巻では少しずつ変化を見せているようで、ハラハラドキドキ!
「夜明けの唄」2巻も前巻に引き続きエロシーンはほぼありません。
アルトとエルヴァの関係は近づいてきているものの、まだ体の関係までにはいかない様子…

でも今後はそういった展開もあるかも!?
と、今から楽しみにしています(笑)
そしてユノイチカ先生の描く登場人物たちが美しいのも相変わらずで、特に新しく登場したマニエリがとてもキュートでした!
エルヴァは相変わらず美人だし…
絵も内容も完璧なBL漫画ですね!
BL漫画に馴染みのない方にも読みやすい1冊だと思います。
それではここからは「夜明けの唄」2巻の詳しいあらすじと感想に入ります!
※ネタバレも含みますのでご注意ください。
西の覡・マニエリによって救われたアルト※ここからはネタバレ注意!

黒い海について知りたいと思い、警吏についていき黒い海に襲われる囚人たちを助けに向かったアルトは海に飲まれてしまう。
そんなアルトが流れ着いた先は西の覡・マニエリの住む海辺だった。
行き倒れていたアルトを拾い、助けたマニエリ。
覡だと分かっても偏見を持たず近づき感謝を伝えるアルトに、マニエリは久しぶりに人の温かみに触れて感動してしまう。

「夜明けの唄」2巻ではマニエリはすごく明るい性格でかわいいのもみどころです!
見た目は14歳なんですが、実年齢は18歳でアルトと同い年。
アルトをすごく気に入ってはしゃぐ姿が無邪気なんです。
すぐに帰ろうとするも土砂降りの雨のため出発することができず、その日はマニエリの住む覡小屋で過ごすアルト。
夜になり、マニエリは「行きたくない」と言いながら夜の海に闘いに向かう。
孤独に耐えられなくなり、夜の海で泣き叫ぶマニエリを見て駆けつけるアルト。
マニエリはアルトになぜ自分が闘わなければいけないのかと涙を流して縋りつきます
翌朝村に帰ろうとするアルトをつい引き止めてしまうマニエリ。
覡としての役目に苦しむマニエリを見て、アルトは「逃げろ」と伝えます。
マニエリはエルヴァのように自分の役目に誇りを持てず、だからと言って逃げる勇気もないんですよね。
マニエリの墨痣は広がっていて、寿命が長くないことを物語っているんです。
そんなマニエリを見て、助けてあげられないことを歯がゆく思うアルト。
せめてもと思い、マニエリが出せずに溜めていた手紙を届けることを買って出る。
そしてその頃エルヴァは新月が近づいてきたことで昔の事を思い出す。
新月は夜の海からバケモノが出ることはなく、覡が闘わなくて良い日なんです。
8年前にアルトがエルヴァの元に通うようになってからというもの、新月の夜は2人でゆっくりと過ごす大切な時間に。
月に一度のそんな穏やかなひとときが恋しくなるエルヴァ。
そして新月の日、エルヴァはアルトを探すため村を出ます。
アルトの仕事仲間のシマと、従妹のスシュカもアルトを探すため村を出ており、エルヴァを2人と合流し一緒に探すことに。
実はすぐそばにいたアルト。
アルトはマニエリから託された手紙を渡すため、マニエリの幼馴染だという受け取り主の元へ向かっていたんです。
手紙の宛先の女性はその日結婚式を迎えていて、アルトからの手紙の受け取りを拒否します。
「あの子のことは忘れたい…」と言う女性に無理矢理手紙を押しつけ、
「読め!!忘れるな!!」
と伝えるアルト。

そこにはアルトの歯痒い気持ちが込められているんですよね…
一人で闘うマニエリのことを想うと…
忘れるなんて酷すぎるって思うよね…
そしてエルヴァは夜通しアルトを探し続け…
やっと手がかりを見つける!?
遂にアルトとエルヴァは再会を果たす!

結婚式の会場に留まっていたアルトの話を聞きつけ、エルヴァは駆けつける。
そして2人は再会を果たし、その晩はシマとスシュカの泊まる家に一緒に世話になることに。
ろくに顔を合わせてくれないエルヴァに、アルトは怒っているのだろうかと不安になりますが…
「俺より先に死んだら許さねぇぞ」
というエルヴァの言葉を聞き、ひどく心配をかけたのだと気付きエルヴァを抱きしめます。
エルヴァは涙を流していて…
アルトは初めて見るエルヴァの涙に心が締め付けられる。
そして食事の片付けをしていたアルトにスシュカは声をかけます。
覡がどんな役目であることを知ったスシュカは、新月までアルトを探しに行くことができなかったエルヴァがどれだけ歯痒かったかわかるか、と告げる。
「いざってときに覡様はお前を選べない 可哀想なことさせるな
愛情で傷つける様な真似はよせ」
そうスシュカに言われ、アルトは考え込んでしまう。
アルトはエルヴァに誘われ一緒に風呂に入ることに。
未だに子ども扱いされていて、エルヴァに全く意識されていないことを突き付けれてにガックリするアルト。
アルトはスシュカに言われた言葉を思い出し、自分の気持ちを伝えることはいけない事なのかとモヤモヤしてしまう。
そしてエルヴァはアルトの無事な姿を見て
「好きだぞアルト」
と告げるんです。
その言葉に恋愛の意味が入っていないことはアルトも理解しているけれど、アルトはどうしようもなく嬉しくなってしまう気持ちが止められない。
「ただかわいいんだお前が
新月を無事にふたりで迎えられてよかった」
と嬉しそうに話すエルヴァ。
さらにはエルヴァはアルトに体を預けてきて…お風呂の中で体が密着!?

ついのぼせてしまうアルトが面白い(笑)
「夜明けの唄」はたまにクスっと笑えるシーンがあります♪
エルヴァはアルトに心を許し切っているんですが、あまりにも無防備なエルヴァの姿はアルトには目に毒ですよね(笑)
何かと我慢をしいられているアルトがちょっと可哀想でもあります。
エルヴァへの気持ちが抑えられず、感情をぶつけるアルト

その夜、眠れないと言ってアルトのベッドへもぐりこむエルヴァ。
じゃあ恋バナでもしましょうかと投げやりに告げたアルトに、エルヴァは結婚を考えないのか、とアルトに訊ねます。
エルヴァはどうなのか、と質問したアルトにエルヴァは
「愛だの恋だの…必要ない」
と答えます。
覡は所詮は数年で死んでしまう命。
それなのに恋をしようだなんて、「馬鹿のすることだ」とエルヴァは告げる。
その言葉に衝撃を受けたアルトは、死んでしまう未来があるからといって誰かを想うことは馬鹿じゃないと声を荒げます。
それでもエルヴァは諦めた様子で、こんな俺を誰が愛してくれるのか、と言い、それを聞いたアルトは遂に
「オレが!愛しています!」
と告白する。
村の女の子なんか興味はなく、自分がキスしたいのはエルヴァだけだと言って、エルヴァを押し倒し体に触れるアルト。
驚いたエルヴァはついアルトを突き飛ばしてしまい…
冷静になったアルトはエルヴァに謝り、その場を去ろうとします。
アルトの傷付いている様子にたまらなくなったエルヴァはアルトを引き止め、ベッドに戻るように伝えます。
さっきはびっくりしただけでもう怖がらないとエルヴァは告げ、いいんですか、と問うアルトに
「お前を受け入れる」
と答える。
その言葉を聞いてエルヴァにキスをしようとしたアルトだったが…
こんなのはダメだと寸前の所で止めるんです。
エルヴァの優しさに甘えそうになった自分を責めるアルト。
気持ちが通じ合ったというわけではないのにエルヴァを押し倒してしまったことを激しく後悔するんです。

アルト…若いのに耐えて偉い…
ここまで心を許されたら暴走してもおかしくない状況なのに、誠実なアルトはそんなこと絶対許さないんですよね…
「夜明けの唄」2巻で一番せつないシーンです…
村に戻ってきたアルトとエルヴァは元通りの生活に戻ったかのように見えたが…?
アルトはエルヴァを押し倒してしまったことが心に引っかかっているようで、今までのようにエルヴァに触れることはなくなるんです。
エルヴァはそんなアルトの様子に戸惑い…
いつもみたいに抱きしめてほしい、と悶々としてしまう。
昔修道院で教えられた、欲しがってはいけない、欲は身を滅ぼす、という言葉を思い出すエルヴァ。
だけどエルヴァは、アルトがくれる溶けるようなやさしさやはげしい愛情を知ってしまったんですよね。
エルヴァはそれがどうしても欲しいと思ってしまうんです。
収穫祭にでかけたアルトとエルヴァは…?

ある夜、人が崖から突き落とされ、黒い海に沈んでいく。
突き落としたのはアルトが見た、黒い海から出るバケモノに体を乗っ取られた囚人の男なんです。
その男は意図的に黒い海に人間を落としているようで。
覡様がいるから上手くいかない、と独り言を言う男。
男は覡が全員死ぬことを望んでいる様子で!?
ある日アルトは村で行われる収穫祭にエルヴァを誘う。
しぶしぶ出向いたものの、楽しそうな村人たちの姿を見て嬉しそうにするエルヴァ。
そこには領主であるシヨンも訪れていて、昔シヨンの屋敷で暮らしていたことがあるエルヴァは成長したシヨンに驚く。
その後エルヴァは活気にあふれる祭りの中、踊りに参加させられたり、アルトに連れまわされたりして初めての感覚を楽しむ。
工房の事務所にやってきてくつろぐ2人。
アルトはそこでエルヴァの真意を探ることに。
ダメならちゃんとフってくださいと言うアルトに、エルヴァはダメじゃない、と告げます。
最初はどうであれ、アルトの存在もやることも最後には受け入れて好きになっているエルヴァ。
それは誰でもよかったわけじゃなくて。
アルトだからこそなんですよね。
誰でも受け入れるわけじゃない、アルトだから許すんだと、エルヴァの気持ちを知ったアルトはキスをしようとするのですが…
ちょうどその時領主のシヨンがエルヴァを訪ねてきて、結局キスはできず…
シヨンはエルヴァと話したいと言って、アルトは外に出ることに。
シヨンは不躾にエルヴァに触り、痣が少ないことを見て驚きます。
妻の臨月に伴い、シヨンはしばらく南にいることになったと言う。
精通を迎えているか、男としての機能はあるのか、女に興味があるのか等エルヴァにズケズケと聞いてくるシヨン。
「お前はうんと歳上の男の方がよかったりするのか」
と意味ありげな問いをエルヴァに投げかける。
エルヴァは不愉快だと言ってその場を離れるが、その際に「母君だが 亡くなったよ」と聞かされる。

シヨンはなにかと怪しい存在ですよね!
なにかを知っていそうだし、エルヴァを煽ってばかり…
その後祭りに戻ったアルトとエルヴァ。
祭りも終わり、別れ際にアルトはエルヴァにキスをする。
エルヴァはキスをされてもなんともない様子でつれない態度を示すものの、アルトの見ていない所では顔を赤らめていて…!?
なんだかエルヴァもちゃんとアルトのことを意識しだしている感じでワクワクします!
そしてシヨンが自宅へ帰るとそこには臨月の妻の姿が。
その妻というのが、「夜明けの唄」1巻に登場したアルトの父親の知り合いだと名乗った女性で!?
さらには東の覡の様子や暗躍するコノエの姿も…
「夜明けの唄」2巻の続きは?ドラマCDも大好評!
「夜明けの唄」2巻の描き下ろし漫画は変声期を迎えたアルトのお話でした。
大人へと成長をする中で迎えた変声期。
「大人は苦手だ」と言っていたエルヴァの言葉を覚えていたアルトは、自分の体の変化に戸惑い、エルヴァに嫌われるのではないかと不安でいっぱいなんです。
そんなアルトを見て微笑ましく思い、
「自信もて お前はどう転んでもかわいい」
と告げるエルヴァ。
そして時は経ち、思いのほかでかくなったアルトを見上げるエルヴァ(笑)
そして大人になっても自分がかわいいと信じ切っているアルトなのでした!

すごくほのぼのとしたかわいい描き下ろし漫画でした♪
「夜明けの唄」2巻はまたもやかなり気になるところで締めくくられていて、続きがはげしく気になります!
新しく登場したマニエリがすごく等身大の少年の心情を表していて切なかったです…
自分で望んでもないのに毎晩闘わされて孤独に耐えるなんて、そりゃあ嫌になりますよね…
覡がいかに孤独で残酷な役目だということが伝わる内容でした。
そしてアルトとエルヴァの関係性が「夜明けの唄」2巻では少し変化しましたね!
アルトの告白によって、エルヴァの中でのアルトの存在が変わりつつあります。
恋愛の意識がそもそもなかったエルヴァですが、今後はちゃんと意識してくれそうな?
今までは恋するアルトの心に気付かず、結果的にアルトを振り回してきたエルヴァ。

今後は逆にエルヴァが振り回されることになるのかも!?なんて想像しちゃってます(笑)
「夜明けの唄」2巻では覡や夜の海の謎はあまり明らかにされませんでした。
領主のシヨンの存在がかなり気になります!
シヨンは色々と知っているような様子ですよね。
シヨンの奥さんもアルトの父親と繋がりがあるみたいだし…
エルヴァの過去も気になる!
そしてレティやコノエもなんだか裏で動いている様子だし、他の覡も今後登場しそうです。
謎が解明されるというより、また謎が増えた2巻でした!
続きではこの謎に少し進展があるのでしょうか。
「夜明けの唄」は1巻のお話がドラマCDにもなっていてそちらも人気です!
ドラマCDの声優キャストはコチラです。
- アルト:内田雄馬
- エルヴァ:河西健吾
めちゃくちゃ豪華な声優キャスト!
「夜明けの唄」2巻はまだドラマCDにはなっていませんが、人気作品なのでいつかドラマCDになる予感がします!
早くドラマCDになってほしいですね~♪
「夜明けの唄」2巻の続きの3巻の詳しいネタバレ&感想レビューはこちらの記事にまとめていますのでぜひ!▼

