発売日2017年12月14日
抗争の最中、真誠会若頭の矢代は百目鬼の部屋で向かい合っていた。
百目鬼への想いから目を逸らしていた矢代。
矢代を守りたいと思っていた百目鬼。
ふたりは互いに強く意識しつつも、
これまで一線を越えないよう気持ちを堰き止めていた。
けれど、追いつめられた百目鬼が矢代に気持ちを告げたとき、
それまで保っていたバランスが崩れてしまう。
自分に大事なものができてしまう、
失ってはいけないものができるーーー
矢代が選んだ道は…!?
※「囀る鳥は羽ばたかない」5巻表紙裏あらすじ参照
前巻でかなり気になるところで終わっていた、ヨネダコウ先生の描く「囀る鳥は羽ばたかない」、待望の5巻です!
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻のざっくりあらすじ
本当に今まで散々焦らされてやっとここまできた!って感じですよね。
百目鬼のインポが治っていたことが判明し、矢代はセックスに誘うが…?
百目鬼はセックスをしてしまうと矢代に捨てられると考えていて…
だけど矢代にとって百目鬼はもはやそんな軽い存在ではなくなっているんです。
矢代に真剣に心惹かれている百目鬼。
矢代もまた、百目鬼に特別な感情を抱いていて、それはとても複雑な感情で、矢代も自分でその気持ちを整理できていない。
そして百目鬼は優しく矢代を抱いて…!?
その頃竜崎は平田のもとへ連れて行かれ…平田の絵図にまたもや竜崎は乗せられるのか?
三角と出会った頃の平田の過去も明らかに。
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻はエロシーンが多め。

もうね、本当に焦らされていただけに…内容が盛りだくさんでお腹いっぱいです(笑)
だけどすんなりと事は運ばず…
愛のある行為なのに幸せいっぱい、とはいかないわけです。
矢代の心情が複雑でかなりせつない内容となっていました。
この複雑さを描き上げるヨネダコウ先生スゴイよ…
そんなスゴすぎるヨネダコウ先生についてはこちらの記事▼でまとめています。
矢代の想い、百目鬼の想いは絡み合って、交差していく。
「囀る鳥は羽ばたかない」は5巻以降もまだまだ続きます。
本格的な極道の世界観が描かれているだけあって、中々簡単に事は終結を見せない様子。
平田の目論みもどう展開していくのか見物です。
それでは、ここからは「囀る鳥は羽ばたかない」5巻の詳しいあらすじと感想に入ります!
※ネタバレも含みますのでご注意ください。
百目鬼への想いが整理できない矢代※ここからはネタバレ注意

ケガを負った矢代を自宅へと連れ帰った百目鬼は、矢代によって下半身を暴かれ、インポが治ったことが知られてしまいます。
インポが治ったことがバレると自分は捨てられてしまうんじゃないかと不安だった百目鬼。
だけど矢代はそんな百目鬼に対し、
「せっかくだしセックスするか」
と軽い言ってのけるんです。
その誘いに対し、
「俺は したく、ありません」
と答える百目鬼。
百目鬼の気持ちはとても複雑なんですよね。
でもそんな百目鬼の返答に矢代は腹を立てる。
その腹立ちの理由が矢代自身よくわかっていないようで、頭の中はぐるぐると回り続ける。
そして百目鬼の口から出たのは、矢代を尊敬しているということ、そしてそれ以上に、矢代に惹かれてしまっていること。
そのことにすみません、と謝る百目鬼に、矢代はさらに腹を立てる。
矢代は、自分がなんでこんなに腹を立てているのか自分でもわからず…
苛めたくて傷付けたくてたまらない気持ちになり、わざと百目鬼を落ち込ませるような発言をするんです。
それでも矢代は内心パニック状態で…
百目鬼のまっすぐで純粋な気持ちに、矢代は正直戸惑ってしまってるんです。
矢代にとって百目鬼は可愛くて、そして怖い存在なんです。
手離さなければと思っていたのに手離せず、そして自分のために簡単に死にそうになる。
百目鬼自身が怖いのではなくて、百目鬼を失くせなくなる自分自身が怖くて仕方ないんですよね。
そのことに気付いてしまった矢代。
矢代の気持ちを聞き、ふいに涙をこぼした百目鬼は矢代にキスをする。
矢代のその気持ちの奥底にある想いをもっと引きだそうとする百目鬼。
だけど矢代には、百目鬼をどうしたいのか結論を出せず…
百目鬼は矢代に優しく触れます。
そして誰にも触られたくないと独占欲をあらわにし、大切に、大事に抱きしめるんです。
その行為に矢代は盛大に戸惑い、
「…やっぱ ヤんの やめる」
そうこぼします。
愛のある行為に矢代が抱く感情は…

矢代のことを優しく抱こうとする百目鬼。
髪をなでる手、肌に触れる手がいちいち優しく、矢代はその触り方に「吐きそう」だと告げます。
だけど確かに矢代の体は反応していて…
矢代の体を舐めまわし、一つ残らず自分のものにするみたいなその行為に、矢代は拒否しつつもイってしまう。
そんな自分の反応さえ信じられない様子で受け入れられずにいる矢代。
ドMで淫乱。
そう言われてきた矢代にとって、その優しくて気持ちがいい感覚はむしろ不快で…
百目鬼とのセックスは矢代の知っているものとはかけ離れていて、矢代は混乱し、逃げようとする。
壊すな、俺を
そんな言葉を漏らす矢代に百目鬼は逃がしてやることは出来ず、
「壊しません 絶対に」
そう言って矢代とつながる。
矢代は痛めつけてほしくてたまらなくなるんです。
今まで経験してきた行為のように、痛くしてほしくてたまらない。
痛みを伴う性行為こそが矢代にとって気持ちの良い行為のはずなのに、こんな優しく抱かれて、気持ちよくなってしまっている自分がいる。
そのことが矢代にはとてつもなく不快なものなんです。
それは幼い日々の思い出からくる感情で…
痛いことが、気持ちいい。
そうやって自分を保ってきた矢代。
百目鬼の行為によってそれが壊されていくことに、矢代は自分を見失いそうになるんです。
百目鬼の愛のある行為は、矢代にとって自分を形成するものを根本から崩していくことになるんですよね。

なんて複雑な…
そして悲しい矢代の心情。
百目鬼を受け入れてしまえば、矢代は自分を失う。
今まで作り上げてきた矢代という人間が崩れてしまう。
それに気付き、矢代は百目鬼を捨てる決意をするんです。
捕まった竜崎、追いつめられた末に取った行動とは

寝ている百目鬼を置いて出て行った矢代は、自分を監視していた2人の男に接近する。
矢代は繋がりのある刑事に電話をし、何か算段を付けている様子で…?
そして平田の部下に捕まった竜崎は矢代の場所を吐けと拷問され、そして平田と対面した竜崎は、平田の書いた絵図について問い詰める。
矢代を仕留めたとしても最初から自分を切り捨てるつもりだったのだろうと問う竜崎に対し、当然だと、たいしたシノギもない竜崎は矢代以上の価値なんてないと言い捨てる。
それを聞いた竜崎は、ならなんで矢代をそこまで殺したいのかと問う。
平田のそこまで矢代を殺したがる理由は、三角が矢代を本家の肩書きに据えようをしていることにあるのではないかと考えた竜崎。
だけど平田はそこでまた竜崎を煽る。
矢代に情があるんだろうと、矢代に惚れているのにその上でコケにされているのだろう、と平田は竜崎に詰め寄り、竜崎は黙り込んでしまう。

竜崎にとってそれは誰にも指摘されたくないことなんですよね!なんせ矢代にほんとに惚れてるんだもん!
惚れていないと証明したいなら矢代を自分の手で殺れとけしかけるんです。
竜崎は「矢代を殺ればいいんだな」と告げ、平田はその言葉に満足し、矢代を探しだそうと動き出す。
そう見えたが…
平田の隙をつき、竜崎は平田の腹をナイフで刺す。
竜崎は平田の話に乗ったフリをしていたんですよね。
散々平田の手のひらで転がされていた竜崎ですが、さすがに竜崎もそこまでバカではない!
矢代は動き出し、そして平田の過去とは?

平田の腹を刺したものの殺すまではできず、逆上した平田は自分の手で竜崎を殺すと言って部下に竜崎を抑えさせます。
そして平田が竜崎を殺そうとしたその時、警察がすぐそこまで来ていることが判明し、竜崎を置いて逃げることに。
警察が追っていたのは竜崎で、覚せい剤の件で逮捕しにやってきたんです。
松原組の事務所から覚せい剤が4キロ押収されたと聞いて、そこまでの量に身に覚えのない竜崎は不審に思うのですが、警察に車に無理矢理押し込まれます。
すると乗り込んだ車にいたのは矢代の姿で…!?
全ては矢代が裏で仕組んだことで、平田の持っていた覚せい剤を盗み出し、松原組の事務所へ運んでいたんですよね。
しかも元平田の私兵を使って進めていた矢代。
そして矢代は覚せい剤の件は竜崎の単独でやったことにしてほしいと願い出る。
矢代がどこまで把握していたのかは分からないけど、後がなかった竜崎にとってはかなりの助け船になった矢代の行動。
竜崎は矢代の胸倉を掴みあげ、そして矢代の乳首を噛みます。
矢代のことをオモチャにしていた昔、
実は竜崎は矢代を守りたいと思っていたんですよね。
矢代が女だったら、守ってやるのに、なんて考えを思っていたあの頃の自分を、絶対に知られたくないと思う竜崎。

ええー…ここにきて竜崎の本音がとてもせつない…
竜崎は矢代に極道辞めろと告げます。
ガンの元だ、と言われ、矢代は自分でもそう思うと言いながらも、辞めないと答えます。
そして矢代はその場を去り、竜崎は警察に連行されるんですが、そこで竜崎が刺されていることに警官が気付きます。
平田は逃げる直前に竜崎を刺していたんですよね。
竜崎は病院に運ばれ、意識不明の重体に。
そして平田はというと、無事に逃げ切り、自分も病院で治療を受け、そして不意に過去を思い出します。
三角がまだ若頭だったころ、舎弟頭の染谷に就いていた平田は、ある日三角の気まぐれで三角のガードにつくことになる。
周りからも人望が厚く、かっこいい三角を平田も慕うようになるが、
三角の側にはいつも黒羽根がおり、平田にとってそのポジションはたまらなく羨ましいものとなるんです。
ある日敵対していた組に狙われ脚を撃たれた三角。
黒羽根は責任を感じ一人で敵討ちに向かいます。
それを知った平田は黒羽根の後を追うと、黒羽根は三角の敵討ちを遂げており、死体の山が。
それを見た平田は、なんと不意打ちで黒羽根を刺し殺します。
そして三角の元へ行き、自分と黒羽根2人で敵討ちに向かい、黒羽根は殺されたと嘘をつくんです。
「勤めは俺が果たします」そう言って三角のために動いたということを演出したのです。
こういった過去があり、平田は今のポジションを手に入れたんですよね。
改めて平田という男は残酷な心と尋常じゃない出世欲にまみれていることが伺えます。
そして矢代は竜崎の女が捕まっていたのを助け、影山の元へ。
そして影山は、矢代が百目鬼を捨てたと聞いて、
「惚れてたんだろ?」
と言います。

なんてデリカシーのない男なんだ影山…
絶対おまえが発言していいセリフじゃないだろ…!!
そんな影山の言葉に静かにショックを受ける矢代。
影山にだけは言われたくない言葉ですよね。
だって矢代にとって影山はとてつもなく大切で、惚れた男。
影山は本当に鈍くて、何にも分かっていないんです。
そんな影山に矢代は、あいつはただ勘違いして付いてきただけだと答えるんです。
矢代にとってその台詞を影山に言うというのはどれだけ痛みを伴うものだったか…
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻は矢代の孤独が伝わる締めくくりとなっていました。
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻の続きは?ドラマCDも大好評!
めちゃくちゃ切ない内容だった「囀る鳥は羽ばたかない」5巻。
矢代の感情を思うと胸が苦しくなる展開です。
やっと体をつなげた百目鬼と矢代だけど、こんなにせつない体のつなげ方があるでしょうか…
百目鬼の想いは熱くて、深くて、優しいもので。
その愛のある行為は本来なら素晴らしいもののはずなんです。
なのにそれをそのままの形で受け取ることができない矢代。
それは矢代の育ってきた環境が生み出す悲しい現実で…
矢代にとって優しいセックスは矢代の人格を否定するような行為でしかなくなってしまってるんですよね。

なんてツライんだ…どうしても嚙み合わないじゃんか…
痛みを伴う性行為にこそ快楽があると信じることで自分を保っていた矢代。
それなのに百目鬼はただただ優しくて…
そしてそんな百目鬼に感じてしまう自分もいて、矢代はその矛盾に苦しむんです。
百目鬼と矢代、想いは同じはずなのに、矢代の歪んでしまった心には百目鬼の想いははまることはなく。
百目鬼は矢代を幸せにできるのか?
そもそも矢代って幸せになることができるのか?
矢代の幸せって一体なんなのか?
考えれば考えるほどせつなくなるし、本当に先が読めない…
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻ではやっと2人のセックスが見れる!?ってテンション上がっていたけど、まさかここまでやるせないセックスだとは!

読みごたえはバッチリだったけど、つらすぎる展開でした。
軽々しく楽しみにしててごめん!!
そして平田の今後の行動も気になるところ。
平田の悪行が明らかになった「囀る鳥は羽ばたかない」5巻。
ますます平田が嫌いになったぜ…
竜崎は今までいろいろとあったけど、なんだかんだで矢代に惚れていたみたいでせつない。
竜崎には助かってほしいです…
目が覚めると矢代がいなくなっていて、置いて行かれたのだと実感する百目鬼ですが、だからといってそのままでいるわけにもいかないですよね。
百目鬼はもちろん矢代を追いかけるのでしょうが、その先はどうなるのか?
追いかけてきてもすんなり百目鬼を受け入れるなんてことはなさそうです。
それぞれの思惑が複雑に絡み合う「囀る鳥は羽ばたかない」5巻でしたが、次巻も引き続き複雑な展開になりそうな予感!?
そして「囀る鳥は羽ばたかない」はドラマCDにも大注目です。
「囀る鳥は羽ばたかない」5巻ももちろんドラマCD化がすでにされており、大人気です!
声優キャストはコチラ。
- 矢代:新垣樽助
- 百目鬼:羽多野 渉
- 影山:安元洋貴
- 三角:大川 透
- 竜崎:三宅健太
- 平田:高瀬右光
- 七原:興津和幸
- 天羽:佐藤拓也
- 杉本:三宅貴大
やっと2人が体をつなげたシーンがあるので、これは絶対聞き逃せないドラマCDです!!
「囀る鳥は羽ばたかない」6巻も読み次第また感想&ネタバレを書いていきますのでよろしくお願いします♪
